卒業生の活躍)管楽器リペアマン
2018.03.27


YAMAHA指定管楽器修理工房
㈱福永管楽器:北村武之介さん
>愛荘町立秦荘中学校出身
>アドバンスコース2016年3月卒業
>ヤマハ管楽器テクニカルアカデミー2017年卒業

㈱福永管楽器さんは管楽器修理専門店として、尼崎で開業して41年。国内で数箇所しかないヤマハ指定管楽器修理工房に認定され、関西に限らず全国各地の楽器を修理されています。本校吹奏楽部も出張修理等でお世話になっていますが、昨年からアドバンス卒業生の北村さんが専門技術者として勤めています。在校中は吹奏楽部でトランペットを担当し、「3年のアンサンブルコンテストでは客席がざわつくほどの演奏をした。あれはすごかった」と顧問の樋口先生も認める腕の持ち主でした。甲子園応援の時には、彼のファンファーレに士気が上がりました。

「私自身が良い状態の楽器を気持ちよく演奏できたように、演奏者の感動を更に多くの人々に伝えたいという思いが高校2年の夏頃から強くなりました。そこで、日本を代表する楽器メーカーで、環境や設備も整ったヤマハ管楽器テクニカルアカデミーで専門的な知識と技術を習得し、高度な技術者を目指したいと考えました」

国内管楽器製造の拠点であるヤマハ豊岡事業所内にある【ヤマハ管楽器テクニカルアカデミー】は、年間20名という狭き門で、少数精鋭、全寮制、1年間短期集中という、高度な専門技術と幅広い知識を学ぶための学校です。高卒以上24歳未満の方々が全国から受験し、一般教養、楽典(基礎的な問題が中心)、音感(主に聴音の試験)、各種適性検査の一次試験を通過し、面接と作文の二次試験を彼は現役で合格しました。

現在は、「熱意のある若者を育てることが好き」という楽器のお医者様のような会長に同行し、点検・調整・修理など幅広い要望に的確に応じられる確かな知識や技術と音楽への深い理解や見識をもつ専門技術者を目指し、修行中だと笑いながらも黙々と作業する姿は信頼のできる技術者の目でした。これからもご活躍ください。