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鳴門教育大学 学校教育学部 合格
元木 祐斗 さん
>能登川中学校出身
>アドバンスコース2018年3月卒業
私は小学校の頃からピアノを習い始め、中学校で吹奏楽に出会い、そのままただ吹奏楽を続けたい一心で、「勉強も頑張る」と親に見え透いた嘘をついて近江高校に進学しました。
入学後はひたすら部活動を生活の中心に据え、進路について真剣に考える先輩方や同級生をどこか遠く感じながら、将来は音楽を子どもに教えたいと、ただそれだけ漠然と考えながら過ごしていました。コース選択の時もその程度の考えで【吹奏楽系】を選択し、定期テストの勉強もほとんど行わず、2年と4カ月を過ごしました。さすがにこの時期まで進路が決まっていないのはまずいと思い始めた頃、顧問の樋口先生から鳴門教育大学を薦められ、「まあ、合格するだろう」という軽い気持ちで入試を決意しました。
しかし、入試勉強を始めてみると自分の学力は驚くほど必要なレベルに不足していました。それがわかってからは、ひたすら勉強の毎日でした。人より始めるのが遅かっただけでなく、今まで何もしてこなかったので勉強のやり方がわかりません。その分時間がかかるため、学科以外の試験科目である音楽理論の勉強には一切手を付けることが出来ませんでした。ある程度学科の勉強が落ち着いてきた頃、手を付けていなかった音楽理論の過去問題を解いてみました。すると驚くことに、点数が悠々と90点を超えていたのです。コース選択の時に漠然と選んだ【吹奏楽系】のおかげでした。【吹奏楽系】の授業で行なわれる楽典の授業が、知らず知らずとそのまま入試勉強に繋がっていたのです。受講人数も多く、様々な生徒がいる他の教科の授業と比べて人数が少なく、きめ細かな対応をしていただける【吹奏楽系】だからこその結果でした。入試科目のひとつがほとんど授業で完成されていたことで心に余裕ができた私は、そのまま学科の勉強を集中して続け、センター試験でも自分や周囲の予想を上回る結果を残すことが出来ました。
私のような、何も考えていない生徒に手を差し伸べてくださる先生方がいらっしゃることや、音楽という少し特殊な進路にも対応した【吹奏楽系】の存在は、近江高校の誇るべき校風だと思います。在校生や新入生の皆さんにも、この誇るべき校風を追い風にして、自分の夢を追いかけて欲しいと思います。
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